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| 「伝える」ための実践講座 第2回報告 |
主催;
日蓮宗東京都南部宗務所
企画;東京都南部教化センター
共催;東京都南部 布教師会・修法師会・社会教化事業協会・声明師会
東京都南部宗務所では、平成15年度日蓮宗布教方針「伝える一次世代へのアプローチ」を
念頭に、現場の教師同士でいかに「伝える」かを話し合う機会として、「『伝える』ための実践
講座」を開講することになりました。法要・法話・教学・修法・社会教化をテーマに五回の
連続講座、第一回目は、日蓮宗声明導師 早水日秀師を講師にお迎えして、法要の現場でい
かに「伝える」かを研修しました。
なお、参加者以外の多くの教師の皆様に情報を「伝える」ため、毎回の講座の内容を報告書
を作成して配布いたします。
「伝える」ための実践講座 第2回 法話
平成15年10月23日(木) 午後1時〜5時
於 池上本門寺 朗子会館
参加者27(南部19名、他管区8名) |
第1部 講義 「伝える」を伝えるために
講師;北九州市真浄寺住職 中村潤一師 |
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壇信徒・未信徒に対し、・色々な視点・立場から、
法話を用いてどのように伝えたらよいのか、講師
先生の体験を交えながら、ご講義いただきました。
1.三つの「地涌の声」
@教箋「地涌の声」
昭和52年、700遠忌に向けて、毎月教箋を
発行。教箋名は「地涌の声」。
「ただの教箋では面白くない」ということで、
表には五七調の言葉を、裏にはその解説を載せ
ました。
出版費用はご法事をなさる檀家の方に「功徳主」
として名前を載せて出していただくようにして
いました。
現在では約30ケ寺のネットワークをつくって続
行中だそうです。
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A伝道掲示板「地涌の声」
昭和54年5月から町行く人々にアピールしよう
と伝道掲示板を作りました。そしてその掲示板に、
日蓮聖人のご遺文と七五調で誰にでも理解できる言
葉で解説をつけた伝道句を掲示しました。その掲示
板活動は現在も1ケ月ごとに更新されています。
ここ10年はご遺文ではなく、法華経の中の1節
を訓読で書いて、その現代解釈をつけています。文
字は檀家の達筆なおじいさんに書いてもらいました。
また、住職になる時に、この掲示板に掲載したもの
を集めて1冊の本にして、縁ある方々にお配りした
り、通販会社に商品として利用してもらい全国販売
しました。現在この「伝道句集」は第六集まで販売
されています。
さらに、この句集は内容的に日蓮宗臭さを表に出
さずに作ったので、真宗や禅宗の寺院の方々も購入
されて門前に貼り出しているそうです。
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Bテレフォン説教「地涌の声」
昭和55年から、中村師の仲間5人がそれぞれに
3分程度の法話の原稿を作り、その法話を自分達の
肉声で録音し、1週間交代で法話が更新されるテレ
フォン説教を行っています。
5週に1度自分の番が回ってくるので、より良い内
容にするためには大変なご苦労があったそうです。
このテレフォン説教は24年経った現在も続いて
おり、説教集も第10集まで発行されています。な
お、説教集には1冊につき法話が100話ずつ入って
いて、第10集には101話入っていますので、10集
で1001話。・仏教千夜一夜物語ができたのでこの活
動をやめようかとも考えましたが、そうすると法話
も作らなくなってしまうので、活動は続けることに
しました。
週に一度は心の洗濯
テレフォン説教
北九州局(093)511−2301
島原局(0957)64−2114
福岡局(092)752−3000 |
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2.次期宗門運動について
@「お題目総弘通運動」の反省と「信行必携U」
・お題目総弘通運動は宗門運動のはずが護法伝道部のみの運動として認識されてしまった。
・『信行必携T』には釈尊伝、日蓮聖人の釈尊に対する気持ちが入っていない。
そこで『信行必携U』を信行会のテキストとしてお釈迦様にお仕えする心、久遠本仏の願
いをアピールするような意図でもう一度組み立てなおし、作り直してみた。
A次世代へのバトンタッチ
・アプローチではなくバトンタッチが必要
・若手に仕事をさせる。ベテランは最終判断を。
・自分で資金を集め事業をなす。ハングリー精神から立ち上がる。
・お寺は、一般社会では「よほどの用がなければ行かないところ」と認識されている。
・門戸を開く努力が必要。きれいな水とともに濁った水も入ってくるという覚悟も必要。
・お寺は社会の役に立っ
・霊魂と因縁を信じる。
・わが身に宛てて考えると行うことはたくさんある。
まず書いてみる。書くことによって自分の頭の中が整理される。
そして、何度も色々な場所で同じ話をする。
人に法話を聞かせると自分も聞いているので、自分の頭にもその法話が残っていく。
一つの法話を作り、1回話すごとにまた構成しなおしてみる。
その繰り返しにより法話がより良いものになり、完成に近づいていく。
そして、その話(作業)に飽きたら、新しい話を作ればよい。
1年に1本の法話を作ることを目標にする。
自分で法話を作るということは大変なことである。
人の話を盗んでもよい。ただしその根拠を持つこと。
その話を自分のものにしてしまうことが大切である。
法話のネタは何でもよい。自分の身近にある話でよい。
中村潤一 |
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講師先生を交えた参加者全員で、「どうすれば相手のハートに伝えることができるか」輪に
なって話し合いました。
・僧侶としての危機感について
→僧侶は人が信じようが信じまいが話さなければ、伝えなければいけない。
伝えるものをしっかりと持っていれば自信に繋がるだろう。
・恵まれた環境に甘んじて、坊さんは布施を説きながら、布施をしていないのでは?
→自分が社会に貢献できるような一社会人になればよい。
社会性を持った坊さんを目指そう。
・何の為に寺院が存在するのか
→存在の意義をはっきりさせる。
壇信徒は次代にバトンタッチを。若い人たちにはアプローチを。
自分を信じてついてきてくれる人達を集めて増やしていこう。
人々の役に立っことをすれば、人はおのずとついてくる。
・高齢化に伴いお寺にこられなくなった人たちに対するフォローが必要。
・次世代に対するアプローチとは
→楽をして儲かる時代は終わっている。
足しげく檀家の家をまわってコミュニケーションをとる。(棚経、寒行、法事など)
檀家のニーズにあった方法でコミュニケーションをとる。
・未信徒(若い人たち)が悩みを抱えて訪れた場合にはしばらく話をさせてから、こちらも
話し始める。若い人たちは話をすることに飢えている。
とにかく聞くことが大事。
・法華経・本尊の解釈が人によって違うが、ガイドラインはないのでしょうか。
→自分なりの解釈を持っても良い。ただし、伝える時に「自分なりの解釈」であること
をはっきり言っておかないと、後で修正がきかなくなる。
・法話の中で使ってはいけない言葉はありますか?
→その使った言葉に対して自分が責任を取れれば、人に非難を浴びても恥をかいても良
いのではないか。
政治やイデオロギーの問題は持ち込まない方が良い。
・今の檀信徒とは法事をしただけ(お経と回向だけ)では満足されない。
法話をした後は満足げである。やはり、お坊さんは檀家との距離を近くしておきたい。
・「伝える」を伝える為には若い感性が必要。
・法話だけでなく、書いて(寺報など)の布教も大切。
・決して話し上手でなくて良い。聞いてあげることで満足してくれることも多い。
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