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| 「伝える」ための実践講座 第1回報告 |
主催;
日蓮宗東京都南部宗務所
企画;東京都南部教化センター
共催;東京都南部 布教師会・修法師会・社会教化事業協会・声明師会
東京都南部宗務所では、平成15年度日蓮宗布教方針「伝える一次世代へのアプローチ」を
念頭に、現場の教師同士でいかに「伝える」かを話し合う機会として、「『伝える』ための実践
講座」を開講することになりました。法要・法話・教学・修法・社会教化をテーマに五回の
連続講座、第一回目は、日蓮宗声明導師 早水日秀師を講師にお迎えして、法要の現場でい
かに「伝える」かを研修しました。
なお、参加者以外の多くの教師の皆様に情報を「伝える」ため、毎回の講座の内容を報告書
を作成して配布いたします。
「伝える」ための実践講座 第1回 法要
平成15年9月5日(金) 午後1時〜5時30分
於 池上本門寺 朗子会館
参加者46名(南部30名、他管区16名) |
第1部 講義 『平成版宗定法要式』を十分活用していただくために
講師;日蓮宗声明導師 早水日秀師 |
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改定の意図・改定の指針・改定の概要・改訂内容ついて講義が行なわれました。
講義のうち、改訂内容をいくつか紹介します。
・「居士衣」「改良服」は用語として廃した。
・七條及び大衣の被着法に「内折り」と明記。
・襟巻の披着法は「法衣の上、袈裟の下」と明記。
・中啓は慶弔を問わず、朱骨金銀張を用いる。
・発願(四弘誓願)第二句で経筐(きょうぎょう)の蓋をすることを改め、発願を唱え終わって後、
玄題三唱が終わり、鏧(きん)(金鋺かなまり)の初打で蓋をするように改訂した。
・法号冠辞 沙弥「妙寂(みょうじやく)」、教師「遷化(せんげ)」を用いる。
・法号位称 沙弥「覚位(かくい)」、教師「覚霊(かくれい)」を用いる。ただし、位牌、石碑等
には表記しないこと。
その他、詳しくは当日の資料「『日蓮宗宗定法要式平成版』における改訂意図とその内容」
をご覧下さい。 |
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| 第2部 ワークショップ「貴寺の法事を見直してみませんか」 |
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若い世代や他宗派の檀信徒が参列する法事は、未信徒教化の絶好の機会です。しかし、週末ごとに何件もの法事をこなしているうちに、通り一遍の差定にのっとった形式的なものになってはいないでしょうか。法華経の教えについて伝え、参列して良かったと心に残る法事を営むにはどうしたらよいか。それぞれが実践していること、試してみたいと思っていることなどを、グループに分かれて話し合い、その結果を発表、講師から講評していただきました。その主なものを紹介します。
・お経本を配り参列者とともにおつとめをする。
→開経偈、自我偈はすべての檀信徒が唱えられる事を目標にしたい。
・法話を必ずする。法要の意味や内容の説明をする。
→法話はこうしなければならないと気負い過ぎると空振りする。
若いうちは修行を積み、「伝えるもの」を蓄えることが大事。
・火葬の待ち時間などで檀信徒とのスキンシップをはかる。
→住職の見識が疑われるほど、砕けすぎないように注意が必要。
日常の信頼関係を築くことが大事。
・引導に行状を入れる。
→できる限り正確な情報(資料)を元にすること。
引導や戒名で故人をほめすぎないよう注意。
・時間配分が難しい。
→長いと感じさせない仕組み方が大切。
法要儀式、音と動きの研鑽で時間を短く感じさせることができる。
・書院で香を焚くなど心が落ち着く雰囲気をつくる。
→お寺に一歩足を踏み入れた時から法要は始まっている。
境内のたたずまい、書院のしつらえ、香りの演出などは重要である。
・一日に数座の法事を行なうときがある。気を抜かずのぞみたい。
→お寺にとっては同じ法要の繰り返しでも、檀信徒にとっては大切な
一回であることを忘れてはいけない。
・子どもが騒ぐときは、お堂の外へ退出させる。
騒ぎそうな予感がするときは法要開始前に親に対して、途中で堂外に連れ出していいこ
とを告げておく。
→退出させる際は、あくまでも穏やかに。

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第1部の講義の補足として、実際に法具・法衣をご用意していただき解説をしていただき
ました。その一部を紹介いたします。
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○七條袈裟の披着法
内折り、飾紐の結び方について実際に披着していただいた。
○本衣には手巾(しゆきん)、素絹には石帯(せきたい)を用いる。
○拂子を振る前の一揖は無くした。
○法具、法衣袈裟は自分の目で選ぶことが必要。
○中啓について
・朱骨金銀紙張の中啓は、慶弔問わず用いる。
・白骨金銀紙張の中啓は、朱骨金銀紙張に準じて用いる。
ただし、緋金紋・緋紋白袈裟着用の場合には用いてはな
らない。
・元政七條・木蘭五條着用の場合は白骨金銀張を用いる。
・清浄衣着用の場合は白骨白紙張を用いなければならない。
・黒骨白紙張・黒骨薄墨紙張の中啓は僧侶・寺族の葬儀・年
回法要において、遺弟・法類・身内が用いる。
・中啓を結ぶ紐は不要。 |
法要の要素、音(声、唱え方、鳴らし物)、光(灯明、花)、香(お香)、坐作進退
などが荘厳で安定していることが重要であり、その基本は日々の清掃や身辺の整理
である。法話でたいそうなことを言っても、貪らないという基本姿勢を持っ日常生
活が伴っていなければ説得力はない。僧侶は毎日の生活、行動の一つ一つが修行で
あり、その積み重ねがなければ、法要において参列者に「伝える」ことはできない。
早水日秀
※ 当日のビデオを撮影いたしました。ご希望の方に貸し出します。東京都南部宗務事務所
までお問い合わせください。
※ 近いうちに東京都南部教化センターのホームページを開設し、5回の講座のビデオ放送
をする予定です。 |
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「伝える」ための実践講座 第2回以降の予定は以下の通りです。
なお、第2回目の講師は当初市川智康師の予定でしたが、都合により『日蓮宗新聞』や『池
上誌』の連載でもおなじみの北九州市小倉の真浄寺住職 中村潤一師に変更させていただき
ました。
講座は、下記の講義と、受講後の参加者による話し合いの2部形式です。
開講は午後1時、講義1時間から2時間、話し合い1時間程度を予定しています。
日程・テーマ ・講師と講義の内容
第2回 10月23日(木) 法話 「伝える」を伝えるために 講師;北九州市真浄寺住職中村潤一師 生きるために食うのか?食うために生きるのか? これは、ずっと昔から問われている難問です。その原点に立ち戻って、檀信徒の ハートに伝えられる話とは何なのかを、皆さんとともに学習したいと思います。
第3回 11月14・日(金) 教学 法華経をr伝える」ための基礎知識 講師;立正大字教授小松邦彰師
「諸経の王」としてインド・中国・日本の三国に亘り広く信仰されてきた法華経。
法華経の教えのどこが人々の信仰を集め、親しまれてきたのでしょうか。二乗作仏・久遠実成の二大法門を中心に考えてみます。
第4回 1月23日(金) 修法 現場教師のための祈祷入門 講師;身延山大学学長宮川了篤師 日蓮聖人の祈祷の原点を探り、地鎮祭や開眼供養など修法師以外の教師も必要と なる祈祷の知識について研修します。そして、現代に暮らす人々が祈祷に求める ものは何か、法華信仰に導く祈りとは何かを考えます。
第5回 2月23日(月) 社会教化 法事・葬儀はいのちの現場 講師;日蓮宗ビハーラネットワーク事務局長今田忠彰師 既成仏教が「葬式仏教」と悪口されて久しいが、葬儀・法事が単なる儀式に終わっ ているとしたら、そこに問題がある。葬儀・法事は、生きた「いのち」を扱う、重 要な布教の場であるという認識が必要です。
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