
〜 所報「Nanbu」第3号 〜
日青会「被災地慰霊行脚」
3月11日(日)

石巻での慰霊行脚。震災の爪痕は、未だなおその姿を消していません。

石巻の海に紙塔婆を流して供養しました。
去る、平成24年3月11日、12日、東京南部日蓮宗青年会主体の行脚に参加させて頂き、石巻久円寺様の一周忌法要に参列後に行脚を行いました。12日には宮城日青会が一周忌の慰霊行脚を行うということで、東京南部日青会も参加させて頂く形で慰霊行脚を行いました。
1日目は久円寺様を出発し、石巻市周辺を行脚。2日目は宮城県内の各所を車で移動しながらの行脚で、七里ケ浜。立正結社跡地・名取市閖上、日和山富士主姫神社・岩沼市、観音教会跡地の各所で行脚をさせて頂きました。大津波を起こしたとは思えない程の穏やかな海を背に、震災前の町並みが想像できないくらいの更地の町を眺め、震災の規模の大きさを改めて実感させられました。又、道行く人や車を運転している人。他宗のご住職様もご夫婦で行脚隊に対し合掌や一礼をしてくださる姿を見て、現地の人々の供養に対する気持ちの深さを感じました。
一年という月日の中で日青会員各々が様々な形で震災と関わってきましたが、いま一度、物質的、精神的に復興に向けて「青年僧として何ができるのか」という事を自身に問いかけながら、これからも長い時間をかけて震災と向き合って行かなければならないと、想いを新たにさせられる行脚となりました。
(中里勝雄)