
〜 所報「Nanbu」第4号 〜
教師研修旅行
9月4日〜5日

学芸員の説明を受ける研修参加者たち。
九月四日から一泊二日で毎年恒例の教師研修旅行が行われました。今年は伊東方面への旅行となりました。
一日目はまず伊東郷土資料館に行き火山活動で出来た伊豆半島の成り立ちを説明頂きました。その後、郷土館学芸員 金子浩之氏の引率で道々の説明を受けながら日蓮聖人が伊豆流罪の際に海の上に置き去りにされた俎岩を二ヵ所まわり(二つの伝承が伝わっている)蓮着寺に参詣させて頂きました。

二日目は午前中に伊東の妙隆寺にお参りさせて頂き、境内にある江戸城築城の折に石垣として使われる予定であった大きな石(伊東は江戸城石垣の石切場であった)を見せて頂きました。それから天城峠まで移動し、大田区大森一華結社教導 戸澤宗充上人が主宰する女性の駆け込み寺「サンガ天城」を見学させて頂きました。
サンガ天城は家族のDVに耐えきれず駆け込んできた女性や、アルコール依存症に苦しむ女性など、救いを求める女性たちが共同生活をし、法華経の教えを通じて社会復帰を目指す施設です。御宝前に法味言上の後、そこで生活する女性達の壮絶な体験談とサンガ天城に来てどんなに救われたかをお話して頂きました。
その後女性たちと一緒に手作りの昼食を食べ懇親を深めました。すでに百人を越える女性がサンガ天城を巣立って行かれているそうです。ただただ戸澤上人のバイタリティーに驚かされるとともに、まさに衆生救済の道場であると感じ入りました。帰りの際は、戸澤上人と女性たち全員が我々のバスを温かく送って下さいました。
大変有意義な研修旅行となりました。